皆さんこんにちは。
日に日に寒くなってきましたが、体調を崩されてはいないでしょうか?
さて、今回はイベントがなかったので検査科から脂質に関するお話をさせて頂きたいと思います。
まずは、こちらの写真を見て頂きたいのですが、
検査をする際に血液中の水分の成分と、細胞の成分に分ける作業をすると、通常は左側の写真のように黄色く透明な状態になります。
しかし、右側は白っぽく濁っています。これは脂質の成分が血液中に多いのが原因です。
このように脂質がたくさん血液中にある状態のことを脂質異常症(高脂血症)と言います。
脂質異常症とはコレステロールや中性脂肪の質や量に問題がある状態のことを言います。
糖尿病と脂質異常症が重なると、心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患を発症する確率が高くなります。
放っておくと下の図のように血管の内側が狭くなり流れが悪くなったり、ひどくなると心筋梗塞の原因にもなります。
そのため、これらの病気にならないようにするための脂質に関する目標の値があります。
脂質管理目標値
このように脂質の検査にもいろいろな種類が存在し、それぞれ細かく管理するための値が設けられています。
脂質異常症を改善するには、運動、とくにジョギングやウォーキングのような息のはずむ全身運動が効果的と考えられています。また、食事を見直すことによりさらに効果的であります。
今まで血糖値ばかりに目が行っていたと思いますが、今回をきっかけに脂質の結果も注目してみてはいかがでしょうか?
検査科 山下