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検査(検査科より)

糖尿病は「検査の病気」と言われています。
それは痛い、苦しいという自覚症状がないことが多いため、検査をしないと自分の体のことでも現在の状態が分かりにくいからです。
症状がないからといって放置していると合併症が起きてしまいます。
そうならないために定期的に検査を受けることが重要なのです!
検査といっても血液、尿、心電図、超音波などたくさんの項目があるので一度にご紹介できませんが、今回はその中でも血糖コントロールの指標として糖尿病診療に不可欠な『HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)』について説明します。

HbA1cとは、 過去1~2ヶ月の血糖値の状態がわかる値です。
なぜ血糖の状態が分かるのかというと…
赤血球の中にはヘモグロビンという色素が存在します。
そのヘモグロビンは血液中のブドウ糖とくっつきやすく、一度くっつくと離れません。
血糖値が高いつまり血液中のブドウ糖が多くなると、それだけ多くのブドウ糖がヘモグロビンにくっつくことになり、 一度くっつくと離れませんので、HbA1cの割合(%)を調べることで最近の血糖のコントロール状況がわかるのです。
ちなみに、HbA1cの基準値は…4.6~6.2%(NGSP)です。
基準値を見ても自分の値がどのぐらい高いのかわからないとおっしゃる方もいらっしゃいます。
そういう場合はHbA1cを体温に例えると、わかりやすいかもしれません。
体温に置き換えるにはHbA1cに30を加えます(あくまで例えた場合です)
HbA1cを体温で例えると
HbA1c値 体温で例えると…
6%台 36度台の平熱
7%台 37度台で微熱。もう少し下げたほうがいいです。
8%台 38度台で発熱!
9~10%台 39度台~40度の高熱に匹敵します!!

体温で比較することで自分のHbA1cの値がどのぐらい高いのかが分かるかと思います。
もし、ご自分の採血結果などお持ちでしたら、自分はどの段階にあるのか一度確認してみてはいかがでしょうか?
検査について分からないことがありましたら、採血室や心電図室のスタッフに気兼ねなくお声かけください。
*記事は、 2013年3月9日のブログより引用しています。

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