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シックデイルールについて

今年最初の1月ブログを担当します薬剤科の染谷です。
2026年もくすのき会と『さ~くる』をよろしくお願い致します。

今年度はインフルエンザの流行も例年より早く始まり、体調を崩される患者様も多いのではないでしょうか。
現在、糖尿病治療はインスリンだけでなく、GLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬など様々な薬剤があります。薬が多様化する中で、体調不良時に薬はどうしたらいいのか、判断に迷うことがあると思います。

糖尿病患者様が治療中に発熱、下痢、嘔吐をきたし、
または食欲不振のため食事ができないときを『シックデイ』といいます。

シックデイの間は、ストレスなどにより糖質コルチコイドが増大し、それに伴って高血糖になることがある‼
➡血糖コントロールが良好な場合でも著しい高血糖や代謝異常に陥ることがあります。

食事が摂れないときに普段通りのインスリンや飲み薬を使用すると低血糖を引き起こす場合があります。
あるいは、自己判断で薬を中断すると、高血糖や重篤な合併症を引き起こす場合もあります。

このようにシックデイでは血糖コントロールが難しくなります。
薬物治療中は特に注意が必要となるため、対処法『シックデイルール』を守ることが大切です。

※こちらは標準例であり、可能な限り対応についてはあらかじめ医師との取り決めをしておくことが大切です。

※体調不良で悩んだ際は、無理せず当院までご相談ください。

また、シックデイは外出時や災害時などいつ、どこで起きるかわかりません。
正しく対応するためにも、自身が使用しているインスリンや飲み薬の名前・投与量など把握しておくことも大切です!!

江戸川病院 薬剤科

参考文献
日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド

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